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イノベーション思考法 (PHP新書)
今年中になんとかして、サシでお逢いしたい黒川清さん。
ブログをラブレターとして使わせていただくイノベーションをしてみます。
先に申し上げます。出る杭魂で、長い文章になってしまいました。。。
もしよろしければ、ご一読いただければ幸いです。
ピンク色背景は、黒川さんからインスパイアされた部分です。
オレンジ色背景は、浅見自身の気づき部分です。
2008年3月28日初版発売の本ではありますが、今改めて読み返すと実は黒川さんは、
今ここにある「ソーシャル世紀」 に対する予見と、世界で活躍されているからこそわかる
具体的な至言を投げかけてくださっていることを再発見できました。
===Agenda===========================
第一章 グローバル時代に何が起きているか
第二章 イノベーションは繰り返される―発想転換の歴史物語
第三章 「出る杭」になることを怖れるな
第四章 何がイノベーションを妨げるのか
第五章 イノベーションを起こすための二〇の心得
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【至言メモ】
<はじめに>
P,8 歴史上、世の中を変えてきたのはつねにその時代の「変人」である。
これは、常識はずれなのではない。物事の本質を感じ取り、
見てとっているのであり、行動しているのである。
これこそが、イノベーションの本質である。
<第一章 グローバル時代に何が起きているか>
★一言まとめ:ネットワーク化されたグローバル社会での潮流の事例と今後のありよう
P,18 内部の抵抗は社会の仕組みに対して働き、既得権の圧力は制度と習慣にかかる。
P,22 教育を通じて日本社会の将来を担う若者の育成に力を注ぎたい
P,26 破天荒な構想力をもった「人財」をつくり出す土壌
⇒つまりは、変人プラットフォーム
P,27「アクト・グローバリー、シンク・ローカリー」
⇒ウェブで学ぶP,38~ グローバル展開への強烈な意志の項目と共振するアイデア
P,28 ネットやメールで可能になったグローバルでバーチャルな交流を役立てるには、
【ローカルな価値観とリアルな体験が必要なのです。】
P,29 社会は、次世代の若い人たちに自分が何ができるかという能力発見と養成の場を
与え、自信をつけさせてあげないといけません。
⇒能動的にアクションを起こすものへのチャンスの門戸なら素敵だと思います!
万人に向けては、難しいと思っています。
P,38 大事なのは、コンセプトを理解し共有できるパートナーを、世界中に探す
⇒これこそ、ソーシャル対応の思考法
ここで黒川さんが提言されておられることの本意は、
■意識・行動レベルで世界を広げることが必須。世界のサイズを見誤るな。
■(黒川さんのように)、慮る力が求められる。
■顧客の【不】をいかに解消できるかを考えその事業を熱い想いと志を持ち成し遂げる。
■各人が創発しあう魂のエネルギーをぶつけあい、磨きあげよ。
ということなのだと私は受け取りました。
<第二章 イノベーションは繰り返される―発想転換の歴史物語>
★一言まとめ:イノベーションの歴史を、技術・経済パラダイムの視点からおさらい。
carlota Perez “technological Revolutions and financial capital”
6th Paradime
■第0 産業革命以前(大航海時代)
⇒【価値のあるものを大量所有】で優位にたつ時代
■第一 産業革命 1769-1830 イギリス発、ヨーロッパへ
⇒1769年、ジェームズ・ワットが新方式の蒸気機関を開発。
交易拡大(遠く、早く、広がる。運河の興り。)ビッグバンによる社会変革
■第二 「蒸気機関車、鉄道」時代 1829―1873 イギリス発、ヨーロッパ・アメリカへ
⇒人を媒介とする原始的な情報流通インフラの興り。
■第三 「鉄・電気・重工業」時代 1875-1918 アメリカ・ドイツ発、ヨーロッパへ
⇒ISDN⇒ADSL⇒FHHTのような、鉄鋼の質の良さと多様な用途による
社会への波及最大化到来時代。1856年ヘンリー・ベッセマーが転炉法開発。
■第四 「石油、車、大量生産」時代 1908-1974 アメリカ発、ヨーロッパへ
⇒【組み合わせ】が価値を産みだすイノベーションの時代
大衆が生活力を発揮してくる時代。衣食住のインフラ整備。
忘れてはならないのが、戦争による新規産業の興り。
松下電器産業に代表される日本のお家芸「創造的模倣」の発展。
インフラが整い、世界のフレーム形成がされた時代。
■第五 「情報・通信」時代 1971-20?? アメリカ発、ヨーロッパ・アジアへ
特化した大胆なモデルを追い求めるイノベーションの時代。コンピューターの黎明期。
⇒【備忘】ちょうどこの本が出版されたころ、話題になった
「世界の視界を変革する15個の最新テクノロジー」
インテルのCPUの歴史をまとめた記事
「i4004から486世代まで インテルCPUを一気に振り返る」
■第六 「バイオ・テクノロジー」 ??
⇒とっかかりのおもしろい入門書としては
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
DNAに人の温もりを感じられるので、お勧めです。
【補足】エネルギーの観点からみたイノベーションの成長加速をグラフでみてみる。
P,72 現場の声をしっているからこそエコーが出てきた。
⇒今の時代、答えは、必ず衆知にあるといっても過言ではない。
いや、衆知こそがそもそも課題と答えを練成する創造者なのかもしれない。
P,78 いままでは、ナショナルな力の話をすればすんでいたものが、
いまは情報とその受発信基地が飛躍的に拡大・拡散し、ナショナルな場に
液状化現象が起きている。 枠組みのパラダイムシフト。
⇒個人が、それぞれ異なる価値観を持っている。
状況に応じて、結集・解散を繰り返すゆるいフラットプロジェクト型
コミュニティーの到来をすでに予見しておられるのだなと。
この章で、黒川さんがまとめておられることから感じたことは
■血の世紀から知の世紀へ、そして恥(衆知を怖れず活用する)の世紀へ
■力⇒スピード⇒質⇒拡散⇒衆知の時代変遷。時代の次元は時限的である。
常に、進化・深化の深掘りを怠らず、真価を発揮することが重要。
■自分は何によって憶えられたいのか、特化しなさい。いますぐに。
ということなのだと私は受け取りました。
<第三章 「出る杭」になることを怖れるな>
★一言まとめ:今後の社会で生きていくときに必要であろう個人の能力とは何か
P,86 ・誰もが「出る杭」を許容する文化になる必要がある。
・自分のコンセプトを理解してくれる人が、世界のどこにいるのかを知るのが大切
・個人的に話したことや、人とのおつきあいの具体的な経験は、
バーチャルな情報化が進んでも固有の価値を失わない
・若い時に苦楽を共にした仲のいい友人が、世界中に何人もいるということが、
ビジネスでも人生でもとても役に立つのです。
P,88 発想転換を促すのは異国の人間のほうがいいのです。
⇒読みかえるならば異コミュニティであろう。
P,89 【意訳】 多様な価値観を複数の異質な目によって共創し、融合する。
P,94 「出る杭」の少ない社会は成長できません。
P,95 「レッドヘリング2007Insithg Japan紹介記事」
P,98 日本のビジネス界は、依然として「おじさんカルチャー」に毒されている
P,101 情報が広がるということは、世界が広がったということです。
世界が広がって、それが産業の成長の牽引車となったというのと同じことです。
P,103自分たちの強みを活かすために、弱い部分は弱いと認め、パートナーを外に求めて、
世界と積極的に連携していく姿勢が大事になるわけです。
P,106 一人ひとりの生活者に「力」が与えられていくに違いありません。
【意訳】創造的な人たちに、多様な機会を与えてくれるのがこれからの世紀。
P,107ネットワーク社会では、 「出る杭」がもたらすイノベーションが、次世代の競争力の源泉
⇒次世代の競争力とは、朋友との切磋琢磨にちかいのでは。バトルではなく。
P,120【意訳】 これから大切なことは、ブランディングであり新しいコンセプトの提示である。
この章で、黒川さんが提言しておられることから感じたことは
■本質を見失うな。リアルなつながり、バーチャルなつながりではなく、
常に心の中にどちらも融合できる柔軟性を養いなさい。
■世界を勝手に遠くに置くな。世界は、あなたの志、器の大きさと比例する。
すぐそこにある世界を無視せず、怖がらず、まず一歩を踏み出そう!世界で楽しもう!
■「人間」を見る。これはソーシャルキャピタルである。
書を捨てよ。街に出よ。の考えは親和性があるかもしれない。
また、雑談の名著人間の建設 (新潮文庫) にある言葉とリンクした。
P,86 岡潔さん 個人の存在が底までわかり、従ってその全体像がわかってはじめて、
その人の残した一言一句が本当にわかるわけですね。
~(中略)~ そういう個人というものがわからなければ、
もののあわれというものも恐らくわからないでしょうし、
もののあわれがわからなければ平和といったってむなしい
言葉にすぎないでしょう。
ということなのだと私は受け取りました。
<第四章 何がイノベーションを妨げるのか>
★一言まとめ:Innovation's Quest!!
P,128 【意訳】「知の構造化」の背後にいるのは人間。解釈は本質をみきわめようとする
「知恵」「直感」「審美眼」「感性」から練成される。
p,129 イノベーションの真髄は、異なるシーズや技術の新しい組み合わせによって、
あらたな社会的価値を創造すること。
⇒換言すれば、【知のマッシュアップ】だろう。
p,130 【意訳】特化し、強みを発揮し、創造的破壊をし、すべてをスピードで突き進む。
それが、グローバルでフラットな世界のスタンダード。
p,138・賢さは自分で実体験しないと身に付かないもの
p,140 【意訳】イノベーターの方は、「真善美」「哲学する心」を「情熱」の燃料としている。
p,152【意訳】 自分にない価値観を積極的に取り込めるように体系化しておくことで、
自然グローバル視点は、日常のものとなる。
この章で、黒川さんが提言しておられることから感じたことは
■個人の価値観のアンカーを見出していれば、周りに振り回されずに
かつ周りと協業しながら、自分の人生を歩める。
■基礎教養としての、儒教・哲学・歴史・生命科学等の勉学は怠るな。
■人への礼・愛情を忘れない、親・目上の方への忠孝、真善美、斯道の志をもつ等の
根源的な価値観は時代はかわれども、変わらない。
と私は受け取りました。
<第五章 イノベーションを起こすための二〇の心得>
★一言まとめ:自らの体躯に宿るDNAを進化させよう。
p,193 イノベーションに必要なのは、外面的な評価を超えた内発的な力
P,200 賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ。
P,202 イノベーションの目的は社会的価値を創造すること。
p,215 たとえば熟練工の人であれば、自分の技術、自分が持っている技術的なDNA
を次の世代に伝えるといったように、企業もその継承を支えるためのプロセスを、
積極的につくるべきでしょう。
p,217 暗黙知というものは現場経験のない人にはわからない
p,221・ 暗黙知を形づくる経験には深さがあり、人によって、その深さが違います。
【意訳】暗黙知と形式知のブレンド具合によって結果が変わる。
・若い時から何度も「ガチンコ勝負」をやらせなければ人は育たない。
やらなければ、自分は育ちません。
「出る杭」が伸びることのできる環境をつくり、
一人ひとりに「暗黙知」を醸成することが大切。
この章で、黒川さんが提言しておられることから感じたことは
■モノからコトへ、ストーリーの流れが重要。
■地域クラスターに代表される、異質を日常にするコミュニティの形成の到来
■無私の哲学を持とう。私利私欲の哲学は賛同者に価値を還元できず離れていく。
■イノベーションに必要なフロネシスの重要性。
■p,173イノベーターは金より高次の哲学や熱意や使命感によってドライブされて前進する!
⇒ものごとに対する嗅覚が鋭くなり、眼が輝く!
■情報のアービトラージはすでに消失している。
⇒そして、見えざるアービトラージが出現していると浅見は思っております。
■それぞれの価値観がある。自分の物差しに埋没せず世界に謙虚に学ばせて頂く精神も忘れず。
■それぞれ社会的責任を持ち、人物の評価も共有している部分はアメリカに学べるところ
■自分だけ成長すればよいのではなく、次代に叡智を紡ぐこと、アングロサクソン的な
叡智のカスケードを浸透させる。
【後記】
いかがでしたでしょうか?新書で、これだけ密度の濃い本に巡り合えることは、
青空の中に、金星を見出すくらい嬉々とすることではないでしょうか。
黒川さんにお逢いできた際には、またその様子もご報告させていただければ幸いです。
もし ご興味もたれましたら、ぜひお手に取ってみてください。
【書籍と連動する参考リンク】
「イノベーション25」:http://bit.ly/9O4oUc
エレファントデザインさん:http://www.elephant-design.com/
空想生活
⇒「ほしい!」を叶えるソーシャル型サイト。オススメです。
⇒アドバイザリーボードの方が豪華すぎてすごいです。
代表の西山浩平さんをtwitteでFOLLOW
21世紀のキーテクノロジー光触媒の橋本和仁さん
【追記オススメ!】
世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ
折を見てご紹介しますが、【世界への知志のパスポートとなる一冊】
黒川清さんWEB&twitter
http://www.kiyoshikurokawa.com
twitter:@kiyoshikurokawa
石倉洋子さんWEB&twitter
http://yokoishikura.com/
twitter:@yokoishikura
編集担当:阿達真寿さん、西村健さん
文章まとめ:今野哲男さん
助手:原聖吾さん
秘書:田原晶子さん、沖谷綾子さん、松瀬晶子さん、西田みさ子さん
皆様のおかげで、本エントリーを書かせていただくことができました。
ここで、御礼を申し上げます。
halsamurai@浅見義治(よろしければ価値観もご参照ください。)
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